Ennyanja Nalubaale- ビクトリア湖

2011/05/17

あいさつするのも楽じゃない

ここはウガンダ共和国ルウェンゴ県(Luwengo District)チワンガラ村(Kiwangara)。


アフリカではどうかわからないが、ウガンダでは外国人を見ると「ムズング!」と必ず声をかけられる。
Muzungu=Europeanがもともとの意味らしいが今では「白い外人」と言う意味で使われている。
この”白い”にもレベルはあるようだが、インド人は「ムズング」ではないようだ。

さて、本題であるが、挨拶からストレスが溜まるということと、そのストレス解消方について、私の心の中での出来事とあわせて記そうと思う。

チワンガラでの生活を始めた3日は蚊帳の中で暮らした。
完全に全てを拒否していた。
牛とヤギの糞を踏みしめて行くトイレも、触れば崩れ床を汚す砂も、腰が痛くなる堅い椅子も、さびの目立つドアも、トタン一枚の屋根も。
とくにトタン屋根。雨が降ればうるさく騒ぎ、鳥が止まればこれまたうるさく、夜中風が吹いて屋根と接している木がゆれれば目が覚める。

だから赴任時に持ってきたお菓子と水とPCをベッドの中(蚊帳の中)に持ち込んで、一歩も外に出なかった。

それでも、食料が、水が尽きれば外に出ざるを得ない・・・

不思議なことにこの時期は冒頭の「ムズング!」という呼びかけに快く手を振っていたし、挨拶も快くしていた。

とくに子供は、何回でもボクを呼び止め、振り向かせ、手をふらせる。
別にそれがいやではなかったし、「村の中に」とか「受け入れてもらうため」と思っていた。

いつだったろうか、突如としてそれが苦痛に感じるようになる。
くしくも、料理をはじめ、村の食堂で食事を取り、なんとなく生活らしいことができるようになってきたころだった。

何度も何度も同じ子供が「ムズング!」とボクのことを呼び続けることに嫌気がさすときが多くなっていった。
まあ、誰だって「外人!」だとか"Outsider"って言われて、常にいい気分でいられる人はいないだろう。
とは言っても、こちらの気分で子供の挨拶を無下に扱うわけにもいかない。

なので使い分けることにした。

1."Muzungu"だけの呼びかけには遠くなら気がつかないフリをする。
2.それに"How are you"がつくと、はるか後方からでも振り向いて手を振る。
3.前方からならどちらもなるべく挨拶をする。ただし気分が落ちているときは手を振るのみ。
4.一緒に歩こうとする子供には元気?ときく。
5.気分に余裕があるときは可能な限りちゃんと挨拶をする。

理想は当然5の状態だ。最近は慣れたせいかあまり苦痛には感じない。面倒だとは思うが。
常にそういうわけにはいかない。

根本的なところになるがボランティアとか人のために何かするというのは自分自身に気持ちの余裕がないとできない。
であるなら、「自分の気持ちの余裕の持ち方」、言い換えれば気分転換の方法を見つける必要がある。

今までなら体を動かすことと本屋とカフェのはしごだったのだが、本屋とカフェはない。
ランニングならできるが、そとを走るとやはり「ムズング!」と声をかけられる(笑)

「走っているから呼びかけにはこたえない」っていうスタンスで走ってみるか・・・
それを明日試してみよう。

2 件のコメント:

  1. 俺、ムズングはそんな気にならないわ~。
    「チャイナ!」と呼ばれた時だけは完全にシカトだけどねw
    じゃあ、金曜日!

    返信削除
  2. 俺も『ちゃいな!ちんちゃんちょん!』とか言われたらボルテージMAXなるぅぅぅlムスング!って呼ばれたい。。。

    返信削除