Ennyanja Nalubaale- ビクトリア湖

2011/09/27

援助の下請け その1

私はウガンダ人のウガンダ人によるウガンダ人のためのNGOに配属されている。
あえて名前はふせることにする。援助をしないことが今後のこの団体のためになると思っているからだ。
その理由は「援助の下請けその2」で。

このNGOの主な活動は孤児院の運営。そのほかに海外の各援助団体からの依頼をうけてワークショップを開催したりしている。また、ネットワーク型NGOとしての側面もあり、海外のNGOがルウェンゴ県内のNGOや村人へ支援する際にウチのNGOを通して広く援助をしたりしている。

そのような県内NGOが集まる会議やワークショップに参加させてもらって思うことは

現場のNGOって援助産業の下請け会社

ということ。

UNなんかの大企業から、資金や物資をもらって、それを消費者に提供する仕事。それが現地NGOの仕事。海外援助団体からの資源を被援助者へ届ける仲介会社。

NGOという特殊性からか、現地NGOは自らの団体で資金をつくろうということを考えていない。
(注:NGOはお金儲けをしてよい。ただし、その収益を構成員に分配してはならない。収益は全て事業へ)

自己資金や自主財源が少ないのは日本や海外のNGOでも同じことだとおもう。
自己資金を作ろうという努力なしにはその団体の存続はあぶない。
「資金はドナーからもらうもの」という認識を持っているのが、ウチのNGO。

当たり前ちゃ当たり前なんだが、日本にいた時は想像ができなかった。
現地NGOも被援助者なんだ」って思っていた。
しかし、実は現地NGOって被援助者でなく、「援助する側」なのだ。

この視点なしには海外の各援助・ドナー機関は「援助する側」として最良の意思決定はできないと思う。
そして、この状態を好転に向かうきっかけを作ることが私の仕事だ。

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