4th day
3860m Baranco Camp 10:00
4000m Karanga Camp 13:22
総歩行距離5km
5th day
4000m Karanga Camp 9:45~
4600m Barafu Hut ~13:00
総補強距離4km
バランコウォールが朝の光の影のとともに立ちはだかった。4日目のスタートはこの崖を這い上がるところからスタートした。バランコウォールを見上げると足場の狭いルートをクライマーとポーターたちが尾根の上まで長い列を作っていた。この場所ではトレッキングポールはお休み。手を使いながらよじ登った。ここで滑落して死んだクライマーもいるし、ポーターもいる。アタック同様に難所だ。
そんなところでもポーターたちは頭に大荷物を抱えて軽々と登っていった。ガイドにコック、ポーターと3種類のシゴトをキリマンジャロの山の男たちは請け負っているのだが、4日目にもなると、「どうやら、序列のようなものがあるらしい」とわかってきた。アウグストに聞いてみた。
「私はポーターを2年、コック2年、サブガイド2年、それからメインガイドになった。ガイドになるにはポーターとサブガイドは必ず経験しないといけない。クライマーの命を預かる仕事だから。」
そう語る彼の落ち着いた姿に、責務を果たす使命感のようなすこし薄いぐらい影のようなものと、数々のクライマーをピークまで導いた自信からにじみ出た光のようなものが見えかくれしていた。
「ん~。私はキリマンジャロが好きだから。」
Porter |
その答えがすべての解答なのだと思う。
メインガイドになるには足掛け6年。サブガイドのひとり、ムリは3年でサブガイドになったらしい。彼の場合、サミットポーター、頂上のクレーター内でキャンプをするクライマーのサポートをしていたらしい。大荷物を抱えて5900mへ登っていく。ちょっと別次元の話だ。とはいえ、すべてのメインガイド志望のポーターがメインガイドになれるわけではない。言葉の壁を超えなければならない。ご存知のとおりタンザニアではスワヒリが公用語。ウガンダのように(学校で習うのかもしれないが)英語が日常的に使われていない。ムリはちょっと英語が苦手だったようだ。バランコウォールを軽々と超えていくポーターたちには言葉という別の壁が立ちはだかっている。
ポーター。ルートは様々 |
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