Ennyanja Nalubaale- ビクトリア湖

2012/10/26

キリマンジャロ登山 ~準備篇~


 子供の頃から山登りは好きだった。大人になってアフリカ最高峰は5大陸の中でも一番登りやすいと知った。そのチャンスがきた。せっかくとなりの国ウガンダに行くのだから行かないわけ行かない。と同期のウガンダ隊員を赴任前の訓練中から口説いていた。

 キリ登山にあたって、の準備から7日目の下山までここに残しておこうと思う。キリマンジャロ登山を考えている人の参考になればと思う。

 まず、何より必要なのが旅行会社。コンタクトをとってこちらの人数や希望日程・ルートなどを相談する。旅行会社はゴマンとあるのでネットで希望のところを探すのがいいだろう。ちなみに私は以前登ったウガンダ隊の人に教えてもらったところにした。旅行会社によってガイド・ポーターの人数や装備のレンタルの有無などが違うのでよくよく選ぶのがよいだろう。ちなみにガイド無しで登っている欧米人を見かけたので、それも可能だと思う。

ルートはマチャメ(Machame)ルート。キリマンジャロで2番目にポピュラーなルートで最もポピュラーなのがマラングルート。マラングは5日で登って帰って来れるが、マチャメは最短6日。高度順応日が含まれるからだ。また、マチャメは通称ウィスキールートと呼ばれている。なぜならウィスキーを飲まないとやってられないほど寒いからだ。
山好きのメンバーが揃った?われらが登山隊。「キリマンジャロを楽しみたい!」と日程を1日多く取ることにした。

全行程は以下のとおり
1st day Machame Gate(1900m)-Machame Hut(3000m)
2nd day Machame Hut(3000m)-Shira Hut(3800m)
3rd day Shira Hut(3800m)-Baranco Hut(3860m) 高度順応日
4th day Baranco Hut(3880m)-Kranga Hut(3950m)
5th day Karanga Hut(3950m)-Barafu Hut(4560m)
6th day Barafu Hut(4560m)-Mweka Hut(3100m)アッタク日
7th day Mweka Hut(3100m)-Mweka Gate(1740m)

一般的な日程だと上記の日程の4th day と5th day が一緒になってBaranco HutからBarafuまで一気に上がることになる。

次に装備。私が使った旅行会社はレンタル可能だったので寝袋、テント、などの大型装備はレンタル、それ以外はほぼ手持ちした。
レンタルしたものも含めて装備は以下のとおり。

ー行動着ー
ニットキャップ
ネックウォーマー
フェイスサンガード
Tシャツ×4 
保温性ロンT×2
ソフトシェルジャケット×1
ストームジャケット×1
レインウェア上下×1
ナイロンパンツ(ロング)×1
サポートタイツ×1
保温レギンス×1
靴下(薄手)× 4 枚
靴下(厚手)×2枚


ーキャンプサイト着ー
チャコサンダル
フリース×1
マイクロパフジャケット×1
ロン T ×1
ナイロンパンツ( 7 分丈)×1
スウェット下×1
レギンス×1

ーギアー
登山靴
サングラス
時計
ハイドレーションパック
バックパック 30L
バックパック 50L
ベルト×1
タオル×1
ゲイター×1
ナイフ
ヘッドライト
インナー・アウターグローブ×各1
トレッキングポール

ー携行食・その他ー
粉ポカリ×4
ファーストエイドキット
 鎮痛剤8錠
 テーピング
 日焼けどめ
 タイラップ
 ダクトテープ
 毛抜き
 ポイズンリムーバー
 ハサミ
 バンドエイド
 ライター
 ガーゼ
 綿棒

ーカメラ類ー
ニコンF3
 18mmレンズ
 50mmレンズ
 モノクロフィルム×4

ソニーNEX5
 18-55mmズームレンズ
 13mmパンケーキ
 予備バッテリー×4
掃除用品

これにプラスして下山後の服が必要。
この中で使わなかったものはなかった。もしあるのであれば、テルモスがあるとよい。特にアッタク時は寒い上に、酸素が薄いために消化器の機能が低下する。なので、お腹がはって少し苦しくなる。しかも、食欲がなくなる。アタックからキャンプサイトに戻ってくる10時間で、食べたのはM&M一粒。水とポカリは入ったが液体以外口が食物を受け付けなかった。暖かい、甘い飲み物があると楽が出来たかもしれない。

荷物の量はちょうど良かったと思う。ただ、ポーターへ荷物を預ける際にダッフルバックをレンタルした。なので50Lのバックパックは置いていった。もし自前のバックパックに全部入れてポーターへ預けるなら70L以上のパックがいると思う。

お金に関しては旅行会社・日程によって違うので注意が必要だが私の場合$1200+チップだった。チップはこれまた旅行会社に事前に確認が必要だが、私はパーティ4人で登山者ひとりあたり$300弱かかった。

さて、いよいよ出発だ。

次エントリから旅日記風におとどけします。

2012/10/21

マラリア


になった。ちょっと古く7月の話なのだが・・・アフリカでは最もポピュラーな病気。人気があるからといって、あなどってよいものではなく悪化すれば死んだり、脳に後遺症がのこったりする怖い病気。

マラリア。せっかくなので経緯と治療方法をまとめてみたいと思います。

 ある日の夜に寒気がした。体温は平熱。
この日は風邪かと思い鎮痛剤を服用。

 2日目~3日目の午後まで、軽い頭痛。体温は37度程度。
この期間は鎮痛剤とパブロンを服用。3日目はあまりの治らなさに「風邪じゃないかも」とうっすら・・・
ただ、この時はアメーバウィルスなどの病気もありえると想定していた・・・

 3日目夜。頭痛がひどくなる。体温は38.5度。
マラリアチェックをすると、うっすらとポジティブの線が・・・
悪寒がひどくガタガタ震える。多分この時は40度を超えていたと思われる。
鎮痛剤を服用すると今度は熱くて仕方がない。布団をはぐ。寒くなる。布団をかぶる。熱くなる。この繰り返し。寝れない。

 
 4日目朝。頭痛はひどい。体温は39.2度。
この時点でマラリア確定ランプが点灯。チェックをすると見事当確。
しかし、意識ははっきりしているし、体も頭痛以外は問題ない。ピンピンしてる。「100m走に出て」といわれれば出れるぐらい。
といってもマラリア。病院へいって血液検査を受けたあと、支払いを済ませている最中に急に苦しくなる。立ってられない。吐き気が襲う。(嗚咽をもらしたのはこの時の1回のみ)
そしてすぐにベットに横になる。寒くて仕方がないが、看護師によれば脱水症状を起こしているので薬を飲んでも吐き出すだろうからまずは脱水症状をなんとかしましょう」と。点滴を3本(1.5L)入れる。

 私の場合のマラリアの治療方法は以下のようなものだった。
コアテム(マラリア原虫を殺す薬)を服用。8時間後コアテムを服用。
1回目のコアテム服用後、吐き気どめ、メフロキン2錠、鎮痛剤2錠を服用。
この間ずっと点滴が手の甲に刺さっている。
最後の方は暑くて汗をかくぐらい。

 トータルで病院に5時間強いて、体内に入れた点滴は3L。顔がむくんでむくんで。
病院から帰ってからは頭痛もなく。体温も平熱だった。

5日目以降は1日に1回4錠コアテムを朝に服用。これが9日目まで続いた。
7日目と8日目は頭痛があって歩くのも実はつらかったが、熱はなくすごした。

9日目以降はドキシサイクリン(抗生物質)という薬に移行。これが10日間つづいた。


 自業自得です。副作用の強い予防薬を飲むのをやめた自分が悪い。まあ、でも家族が死んだとか、自分がHIVに感染したとか。そんな夢を毎週みて精神的にやられるのも嫌だったし。ただでさえストレスのたまる生活環境なので。

おかげで献血できない人間になってしまいました。ちょっと献血すきだったんですけど。

仕方がないので、再発防止の対策をとるだけです。

ご心配をおかけしたみなさま、どうもすみませんでした。そして気にかけてくれたみなさん、ありがとうございます。

と、3ヶ月前にのこしていました。それ以降マラリアにはなっていません。