Ennyanja Nalubaale- ビクトリア湖

2011/06/05

ウガンダの教育

新学期が始まって2週間が経ちました。
私の活動も本格始動して2週間です。

今回はウガンダの教育について。一般的な面と個別の面を紹介していきたいと思います。

ウガンダの教育は
小学校(Primary)      7年
中学校(Secondary O'level)4年
中学校(Secondary A'level)2年
大学               4年
というようになっています。

授業時間は午前7時から朝課外。
そして8時半から午後4時までです。
その間休みは10時30分からの30分と午後1時から2時までの1時間の2回のみ。
授業間の休み時間、移動時間はありません。

こんな感じ。
7:00-7:40 朝課外
8:00-8:15 朝礼
8:30-9:00  授業1
9:00-9:30 授業2
9:30-10:00 授業3
10:00-10:30授業4





ただし、授業がこのスケジュール通りにいっていることは無く、前の授業しだいで授業をしたりしなかったり。

そして子供にとって最大の課題は小学課程7年を終えた後にある小学校卒業試験(Primary Leave Exam:PLE)。これをパスしなければ中学校へはいけません。
そのほかにも各学年の最後に進級試験がありパスしなければ留年します(基本的には認められていないようですが)

PLEの過去問を買ってみましたが、日本の中学1年生レベルとは思えない問題いくつかあります。
PLEの存在で一般的な学校はそのPLE対策に時間を割くようです。その結果情操教育分野(体育・音楽・図工)などはなおざりになる傾向があるようです。


ここからは私の配属先の孤児院についてですが
私が配属されている孤児院は小学校前(Nursery=幼稚園)の子供、年小と年中から小学校4年生(P5)まで設置しています。
私の孤児院はP5までしか設置していませんので、PLEなどとは無縁のところです。
P5までしか設置していない理由はNGOの運営能力によるものだと思われますが、真意はまだ確認していません。

私はこの2学期は英語・体育・算数を担当していますが授業時間はやはり守られていません。前の授業しだいで私の授業もずれ込んだりなくなったりします。特に体育はやはりなくなりがちです。この2週間で2回しかしていません。
1学年1クラスで約40人ほど。家の手伝いで来たりこなかったりする子供もいます。

授業内容はほぼ詰め込み式。
黒板で説明→練習問題
この繰り返しです。

この教育方法がいいのか悪いのかは別にして
そうなってしまう原因はいくつか見られます。

シラバス(指導要領)がない
ウガンダのシラバスは各学年ごと、各教科ごとべつべつで、全ての教科でそろっているのはP4のみ。その他の学年はあったり無かったり。

テキストがない。
子供がテキストを持っていないので板書して練習問題をさせる必要があること。

机が無い
子供は椅子兼机のベンチに座って授業をうけています。いつでも板書ができる状態じゃない。


特に体育に関しては、今現在私も困り果てています。
指導要領もグラウンドもありません。
あるのは空気のすぐ抜けるボールが数個のみです。



しかし物が無いからできないというのはいいわけです。

できることはあるはずです。

ヒントは自分自身の子供時代の経験だと感じます。

確かに私は団地のアスファルトの小さな交差点でサッカーをしていたし、そんなにいいボールを使っていたわけでもなかった。
それでも、毎日がすごく楽しかったし、それでよかったと思っています。

こどもは場所や器具のよしあしを気にしてはいません。
できること、大切なことの伝え方は必ずあるはずです。

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